TIDALはSpotifyと比較して何が違う? 

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Spotifyユーザーに向けた、「TIDALはSpotifyと比較して何が違う?」というお話です。

まもなく日本でもサービスが開始する(ような気がする)TIDAL。サービスが開始されると、TIDALユーザーとして聞かれることが増えそうなことは「Spotifyから変更する意味あるの?」ってことです。

そこで、少し早めに「TIDALはSpotifyと比較してどのような違いがあるのか」をご紹介しておきます。

※TIDALの価格については「予想」で書いています。ご了承下さい。

目次

TIDALはSpotifyより遥かに高音質

最高音質
Spotify320kbps
TIDAL HiFi1,411kbps
TIDAL HiFi Plus9,216 kbps

TIDALの特徴は「高音質な音楽配信サービス」であること。Spotifyとの比較はこの1点に限定しても良いぐらい大きな違いがあります。

例えば、TIDALの一番安いプラン「HiFiプラン」では1,411kbpsの音質で再生することができます。これはCD並みの高音質です。

また、もう一つのプラン「HiFi Plus」では、更に高音質(9,216 kbps)で、かつ臨場感あふれるオーディオ(Dolby Atmos、Sony 360 Reality Audioなど)も楽しむことができます。

一方のSpotifyは最高でも320kbpsまでしか対応していません。

「Spotifyは便利だけど、もっと良い音で聴きたい」そんな希望を叶える音楽配信サービスがTIDALです。

TIDALならSpotifyと同額のプランでも高音質

TIDALはSpotifyより価格プランが少なめ(※予想)です。

無料StandardDuoFamilyStudent
Spotifyあり¥980¥1.280¥1,580¥480
TIDAL HiFiなし?¥980(予想)なし?¥1,580(予想)なし?
TIDAL HiFi Plusなし?¥1,980(予想)なし?¥3,000(予想)なし?

ご覧の通り、多彩なプランが用意されているSpotifyに対し、TIDALはTIDALはFamilyプランが用意される程度。料金に関しては、無料プランや学割プランまで用意されているSpotifyが断然有利です。

しかし、先述の通りTIDALの売りは「高音質」。同じ料金ならSpotifyよりTIDALの方がよりハイクオリティな音質で楽曲を聴くことができます。

TIDALはSpotifyよりも情報が細かい

TIDALは楽曲ごとに細かい情報を確認することができます。Spotifyも楽曲クレジットとしてある程度は確認することはできますが、TIDALの方がはるかに細かく掲載しています。

例えば、このアルバム(曲)では誰がドラムを叩いていて、そのドラマーは他にどんな活動をしているのか、なんてことが深堀りできるのです。

もちろん、ドラマーに限らず他の楽器やプロデューサー、レコーディング・エンジニアなど、ありとあらゆる情報が確認可能です。

TIDALのMQA音源再生には対応機器が必要

TidalはMaster Quality Authenticated (MQA)フォーマットで配信されている高音質の楽曲が数多く揃っています。

しかし、MQAを再生するにはMQAレンダラーやMQA対応DACなどのハードウェアが必要です。

TIDALはRoonに対応している

TIDALは人気の音楽再生ソフトRoonに対応しています。(Spotifyは未対応)Roonは高音質なだけでなく、優秀なおすすめ機能やシンプルな操作性、手持ち音源とTIDALを一元管理できるなど、非常に優れたソフトです。

詳細:ROON

TIDALはミュージックビデオも配信している

TIDALはミュージックも配信しています。(Spotifyは配信なし)

アーティストの音楽と一緒にミュージックビデオまで一気に確認できるTIDALは便利です。

また、動画に関してはミュージックビデオ以外にもドキュメンタリーやVR動画なども配信しています。

TIDALはアーティストへ直接報酬を支払う仕組みがある

TIDALはSpotifyよりも高いロイヤリティを支払っています。

Spotifyは1ストリームあたり平均0.0033ドル、Tidalは1ストリームあたり0.12ドル支払っていると言われています。

さらに、HiFi Plusには利用料金の10%を最もよく聴いているアーティストに直接配分する仕組みもあります。HiFi Plusは料金が少し高いですが、料金の一部が好きなアーティストへ還元されやすいプランでもあるのです。

TidalはSpotifyよりデータを消費する

TIDALは高音質と引換えに、大量のデータを消費します。

TIDALを楽しむには、自宅でも安定した高速なインターネット接続環境が必要です。外出先で HiFi Plusの最高音質を再生してしまうと、1時間で最高18GB近くを消費してしまいます。

もちろんデータ使用量を抑えたモードを選択することで消費量を減らすことはできますが、最大の売りである「音の良さ」は失われてしまいます。

TIDALはユーザーが保存している音楽データを再生できない

Spotifyはローカルファイルを再生する設定がありますが、TIDALにそのような設定はありません。

プレイリストの質と量はTIDALよりSpotifyが上

TIDALにはSpotifyと同様にプレイリストが用意されています。しかし、Spotifyほど大量で多彩なプレイリストが見つかる訳ではありません。

Spotifyに慣れていると、TIDALのプレイリストは物足りなく感じてしまうかもしれません。

ポッドキャストもTIDALはSpotifyよりかなり少なめ

Spotifyはポッドキャストに注力しており、オリジナル番組も多数配信しています。対するTIDALは明らかに少なめです。

Spotifyのポッドキャスト配信を気に入っているなら、TIDALには落胆してしまうはずです。

TIDALはSpotifyほど多機能でない

Spotifyには「コラボプレイリスト」や「グループセッション」など複数人数で楽しめる機能がありますが、TIDALにはありません。

聴ける曲はTIDALもSpotifyも大きな違いはなし。但し洋楽に限る。

TIDALとSpotifyは共に7,000万曲以上の楽曲を配信しています。(TIDALは9,000万曲以上と公表)

現在両サービスを利用していますが、洋楽に関してTIDALとSpotifyに聴ける曲とアーティスの違いは感じません。TIDALとSpotifyはほぼ同じ。洋楽メインならばTIDALでも全く問題なく利用できます。

ただし、邦楽に関しては別の話になります。

現在でもTIDALで邦楽を聴くことは可能です。Spotifyの国内チャートをもとにTIDALで検索してみたところ、6〜7割程度は聴けました。しかし、現状では日本語検索に未対応なアーティストも多く(一部のアーティストは日本語検索できます)、検索時はローマ字検索する必要があります。

以上の理由から、邦楽利用に関してはまだSpotifyの方が便利な場面が多く、音質以外でTIDALを選ぶ理由はありません。

まとめ

以上、「TIDALはSpotifyと比較してどのような違いがあるのか」のご紹介でした。

繰り返しになりますが、TIDAL最大の特徴は「音の良さ」です。

Spotifyの高音質サービスがなかなか開始とならない現状、日本でTIDALが開始となれば、より良い音で音楽配信サービスを楽しみたい方にとってTIDALが有力な選択肢になるはずです。

別記事ではTIDALの海外アカウントを作成する方法をご紹介していますので、「もう待てないよ」という方は海外アカウントでTIDALを試してみてはいかがでしょうか。

なお、TIDALを日本で使う方法についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。

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この記事を書いた人

オーディオ歴は20年以上ながらも低予算運用につき機材の入れ替え頻度は極端に低め。JBLの4312mk2を愛用しています。聴く音楽は広く浅く。洋楽メインです。

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