AppleMusicにてロスレス音源の配信がスタートしました。
AppleMusicは約5年前に自身のライブラリーをぐちゃぐちゃに破壊されたのを最後に、二度と使うまいと誓ったサービスです。
しかし、「ロスレス配信始めるよ」(しかも以前と同額で)との案内を前にして、あっさりと復活してみましたので、期待の音質ふくめ諸々のAppleMusicに対する感想を書き留めておきます。
AppleMusic、使いにくくない?
冒頭から音質の話ではないですがお許しを。
久しぶりに使い始めたAppleMusic、率直な感想としては使いにくいです。
あれ?こんなに使いにくかったっけ?と驚いているぐらい。シンプルで直感的に使えることが特徴だったApple、どうしてしまったのでしょう。
AppleMusicはアーティストをフォローできない?
一番苦労しているのはアーティストをフォローできない点です。
昔はあったような気がしているのですが気のせいでしょうか?
アルバムや曲を追加することで「ライブラリ」の「アーティスト」には追加されるようですが、アーティストをクリックしても一覧に表示されるのは追加した曲やアルバムだけ。わざわざ「さらに表示」を押さないといけません。
AppleMusicは好きな曲(ラブ)や嫌いな曲の登録が1階層下にある
これまた結構なストレスです。
プレイリストで曲を聴いていて、「この曲好きかも」とか「この曲はちょっと…」という好みを反映したい時、AppleMusicは2クリックする必要があります。
せめて好きな曲(ラブ)ぐらいワンプッシュで登録させて欲しいのですが…。
「ミュージック」アプリ重くない?
AppleMusicを再生する「ミュージック」アプリ、ずいぶんと重くないですか?
5年以上前のMacBookやiPhone7で重いのは当然かもしれませんが、2018年製のMacBook Proでももっさり感満載です。
とくにMacBookではモタモタ感満載。TIDALのアプリも似たようなものなのでハードの問題が大きそうですが、もう少しサクサク動いて欲しいものです。
ロスレスの音質に感動はないけれど
さて、肝心のロスレスについてです。
まず音質。評価を下してしまうにはまだ検証時間が足りませんのであくまでファーストインプレッションですが、さすがに音は良くなります。
ただし、これはMac⇒DACを使った場合。
一番使っているiPhone&AirPods proではそもそもロスレスに対応していませんし、「ミュージック」の設定でオーディオ音質を「ロスレス」⇒「高音質」と切り替えても僕の耳で違いは分かりませんでした。
iPhone用にDACを導入し、さらに有線のヘッドホンに戻るか?と聞かれたならば「NO」です。もう音質よりも利便性が勝ってしまい戻れそうにありません。
これじゃ、わざわざTIDALから切り替える価値はなし、と言いたいところですがそういう単純な話でもありません。
AppleMusicの空間オーディオは文句なしに凄い
そう、もう一つの目玉「空間オーディオ」が圧倒的に凄いのです。
ロスレスの対応は、正直僕も含めた一部オーディオ好きしかその恩恵にあずかれないでしょう。
しかし「空間オーディオ」は違います。まさに今までとは全く違う音楽体験。しかも、聴く人の多くは間違いなく実感できるレベルで音が違うのです。
「空間オーディオ」に対応している音源はまだ限られていて、この感動を全アルバムで体験できる日がすぐに来るとは到底思えませんが、試す価値は大アリです。
iPhoneとAirPods proを始めとした対応機器を持っているならば一度は試してみるべき、と断言します。(無料期間だと更に最高)
視聴のおすすめは「ダース・ベイダーのテーマ」
「空間オーディオ」の効果はほぼどんな楽曲でも実感できますが、おすすめはクラシックです。
個人的に一番感動したのはジョン・ウィリアムズの名曲「ダース・ベイダーのテーマ」。「空間オーディオ」で聴く「ダンだだダン〜ダダダン〜ダダダン〜」の奥行きと立体感は格別です。
ぜひお試しを。
まとめ
久しぶりに使用しているAppleMusicですが、残念ながらTIDALやSpotifyから完全に切り替えることは当分の間ないでしょう。
Macで再生するしても排他モードは無いですし、iPhoneでハイレゾ音源の音質を実感するハードルは高めです。
兎にも角にもAppleMusicの使いにくさが最大の障害です。SpotifyやTIDALに慣れているととんでもなくストレス。いくら高音質で安く、楽曲が多くても使う気にはなれません。(ライブラリーを破壊された恨みも忘れてないのだ)
ただし、空間オーディオの凄さだけは無視する訳にもいかず。今後AppleMusic最大の特徴として空間オーディオがさらに強化されるようなことになれば、僕もAppleMusicを無視し続ける訳にはいかなそうな予感です。
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