ストリーミングサービスTIDALの再生音質を改善するため、オーディオ専用スイッチングハブ「SILENT ANGEL N8」を導入してみました。
なんて書くと、最近のことのようですが、導入したのは1年以上前です。
当時、GenelecのスピーカーG Oneから出てくるTIDALの再生音が、あまりにも抜けの悪いもっさりとした音しか出ないので、改善策として導入してみたのがSILENT ANGEL N8でした。
結論からお伝えすると、かなり効果がありました。
いいですね。一度使ってしまうと、もう以前の音には戻れません。
オーディオ専用スイッチングハブの入門機「SILENT ANGEL N8」
ご存知の方は多いと思いますが、SILENT ANGEL N8は、オーディオ専用スイッチングハブの入門機です。
オーディオショップ吉田苑のブログでは、ネットワークオーディオを始めるなら、まず最低限このSILENT ANGEL N8クラスを揃えてから他を買うべしと紹介されているアイテムです。
販売価格は現在6万円弱。値上前は5万円弱でした。
ハブに5万円。
ありとあらゆる物が高いオーディオを趣味の一つにしていますが、極めて低予算で運用している身としては、この値段での導入はかなり勇気が要りました。
とは言え、次のグレードとなると15万から20万近くしてしまいます。
さすがにそこまでは検討できる訳もなく、清水の舞台から飛び降りる(大袈裟ですが)ぐらいの気持ちでSILENT ANGEL N8を導入してみたのです。
一般的な「音が良い」ハブからSILENT ANGEL N8に変える意味はあるのか?
多くの方がすでにその効果を実感し、高級なモデルまで販売されている状況からも、ハブの交換に効果があるであろうことは薄々感じていたものの、なぜこれで音が良くなるのかいまいち信じられませんでした。
しかも、一般的なハブなら数千円で購入できるにも関わらず、5万円もします。しつこいですが5万円ですよ。しかもこれで入門機なんですから。
実は、SILENT ANGEL N8の導入前に、「音が良い」と言われていたゲーム用のハブを導入してはいたのです。使っていたのは、NETGEAR Nighthawk S8000というハブでした。
導入した効果としては、多少何かよくなったかも?程度で、明らかに効果を実感したという記憶はありませんでした。というよりも、NETGEAR Nighthawk S8000を導入した後も、音質の判断用に使用しているスピーカーGenelec G Oneから出てくるTIDALの再生音には、全く満足できませんでした。
今になって考えると、NETGEAR Nighthawk S8000の電源を対策してあげたり、LANターミネーターを導入したりと、まだできることがあったはずです。
しかし、結果としては遠回りをするぐらいなら、最初からSILENT ANGEL N8を導入すべきでした。
Silent Angel N8の導入でTIDALの再生音がクリアに
なぜハブを変えるだけで音が良くなるのでしょうか。
理由なんてさっぱり分かりませんが、Silent Angel N8を導入すると、TIDAL(Qobuzも)の再生音は誰が聴いても分かるほどクリアになります。
試聴には、ジェイムス・ブレイクの楽曲を用いることが多いのですが、ボーカルは生々しくなり、細かい電子音の粒だちや、広がりが格段に良くなります。ぼやっとして、聞くにたえなかったGenelec G Oneから、やっとまともな音が出てきたように感じました。
やったことは、NETGEAR Nighthawk S8000をSilent Angel N8に替えただけですから、Silent Angel N8の導入に効果があることは間違いありません。
僕は専らTIDALやQobuz(Roon利用)でしか音楽を聴いていませんが、Amazon Music UnlimitedやSpotifyなど、他のストリーミングサービスで再生しても同様でしょう。
ハブの交換、というよりもSilent Angel N8の導入、その効果はかなり大きいです。
Silent Angel N8の電源をアナログ電源に交換すべきかも
既述の通り、Silent Angel N8の導入からすでに1年以上経過していますが、まだ環境はオリジナルのままです。
特に不満を感じている訳ではありませんが、どうやらSilent Angel N8の電源交換が効果的なようです。
一度同梱されている医療用ACアダプターから、旧モデルのiFi Audio iPowerに変えてみたのですが、激変とまではなりませんでした。多少良くなるかな?程度です。iFi Audio iPowerはコンセントの差し込む向きに癖があり、電源タップを1口余分に占領してしまうので、現在は使っていません。
できればアナログ電源にしたいですが、良いものはそれなりの値段がしますよね。オーディオデザインのDCA-5Vあたりを試してみたいですが、44,000円もするので、今のところまだ手が出ません。
ちなみに、Silent Angelからもオリジナルのアナログ電源が出ていますが、そちらは8万円もします。
8万円…高いですよねぇ。
まとめ
まとめるような内容でもありませんが、TIDALやQubuzなど、ネットワークオーディオ用にSILENT ANGEL N8はいいぞ、というお話でした。デメリットは特に感じていませんが、ネックになるのはやはり値段に納得できるかどうかでしょうね。
すでにSILENT ANGEL N8を使用していたり、もう次の段階へ進んでいたりする方も多そうですが、まだオーディオ用のハブには手を付けていないのであれば、SILENT ANGEL N8は試す価値のあるアイテムかと思います。
吉田苑のブログにもある通り、TIDALやQobuzを利用するなら、やはり最初に揃えておくべきですね。全然出てくる音が違います。
個人的には、電源を交換してみたり、LANターミネーターを導入してみたりと、試してみたいとことがまだありますので、導入したら、またお知らせいたします。
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