ルーターやONU(光回線終端装置)のACアダプターをGaN充電器に置き換えることで、ネットワークオーディオの音質が向上する可能性があると言われています。
数年前から話題となっていましたが、もう試されましたか?
我が家もルーターのACアダプターをGaN充電器に交換済みですが、正直なところ、その効果はよく分かりませんでした。「なんか、ほんの少し良くなった?」くらいで、具体的にどこがどう変わったのかなんて説明できません。
さらに、ほぼ同じ時期に導入したオーディオ用ハブがかなりの効果を発揮していたため、GaN充電器の存在はすっかり影が薄くなっていました
GaN充電器への交換、効果あるのかも
ところが、最近になって、その評価を改めるべきかもしれないと思うようになりました。
ある日、GaN充電器を別の場所で使うために取り外し、ルーター付属のACアダプターに戻してみたのです。
そしていつものようにRoonでTidalの音源を再生すると…あれ?全然音に躍動感がない…。細かな音の広がりも少なくなってしまいました。
もしかして、GaN充電器への交換はかなりの効果があったのでは?
試しに、もう一度GaN充電器に戻してみます。
すると、いつもの音が戻ってきました。低音が力強くなり、音が前に出てきます。
どうやら、最近当たり前のように聴いていた音は、ルーターのACアダプターをGaN充電器に替えていたからこそ得られていた可能性が高そうです。
ここ1年半の間にさまざまなことを試し、好みの音が出るようになってきましたが、実はACアダプターから交換したGaN充電器が、その音を下支えしていたようです。
PRaT soundのトリガーケーブル「GRV-RISER PD」の効果もありそう
トリガーケーブルも音質に影響を与えている可能性があります。
使っているGaN充電器はお馴染みのRAVPower RP-PC133で、トリガーケーブルにはPRaT soundの「GRV-RISER PD」を使用しています。PRaT soundのトリガーケーブルは数年前に話題になったアイテムで、私が使っているのは旧モデルです。
販売サイトで口コミを見ると、「アタック感が増す」「艶が出る」などの感想が目に付きます。
そうですね、私も同意見です。元の状態(GaN充電器&GRV-RISER PD)に戻すと、音に躍動感が戻り、アタック感が強調される——そんな変化を実感しています。
ルーター用(12V)のトリガーケーブルはGRV-RISER PDしか持っていないため、通常のトリガーケーブルとの比較はできませんが、これは試してみないといけませんね。
GRV-RISER PDが良い影響を与えている可能性は十分にありそうです。と言うか、それを期待していたのですが、導入当時は全く気が付けていませんでした。
注意!NECのルーターやauひかりのホームゲートウェイには変換アダプターが必要なことも
これだけ音に影響を与えるのであれば、ルーターやONUのACアダプター交換は試してみる価値がある施策だと思います。ぜひお試しを。
GaN充電器やトリガーケーブルは他にもかなり流用できるので、持っておいて損はありません
ただし、GRV-RISER PDは、現行品で13,200円と少し高いので、まずは一般的なトリガーケーブルから試すのも良いかもしれません。
トリガーケーブル選びの注意点としては、お使いの機器次第で変換アダプターが必要となることです。事前に規格を確認しておくことをおすすめします。
NECのルーターとauひかりのホームゲートウェイを使用していますが、どちらもEIAJ規格の変換アダプター(外径5.5mm、内径3.3mm、センターピンあり)が必要でした。
こういうやつです。
オーディオ専用のトリガーケーブルの場合、変換アダプターなしで使用できるモデルが販売されていることもありますので、接点を減らしたい方は、対応している製品を選ぶのもおすすめです。
▼ネットワークオーディオの音質改善策
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