QobuzとTIDALはどちらが良い?

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Qobuzがドタバタとオープンしてから数日、ようやくRoonでもQobuzが聴けるようになったので、週末はじっくりと聴くことができました。

いざRoonで聴けるようになると、気になってくるのはTIDALとの比較です。

最低限の資金でオーディオを楽しんでる身としては、いくつものサービスを契約するのは避けたいとこです。(Roonもあるしね)

果たして、どちらかだけで私のオーディオ生活は賄えるのでしょうか?

目次

QobuzとTIDALの音質の違い

前評判として聞いていたのはQobuzは音が良いということでした。

実際に聴いてみると、たしかその通りで、TIDALに比べて、音が細かく、すっと耳に入ってくる気がします。

しかし、TIDALの音が悪いという訳では全くありません。「さすがQobuz、音が良い」なんて思いながら聴いていた音源が、実はTIDALだったということが何度かあり、我ながらいい加減なものだと呆れています。

つまり、音質に関しては、劇的な違いはない、という感想です。正直、ブラインドテストで両サービスの音質の良し悪しを聞き分けられる自信はありません。

補足しておくと、有名オーディオショップの評価では、やはりQobuzの方が音が良いとされていますので、ハイエンドな環境で聴き比べると、その違いが大きいのかもしれませんね。

QobuzとTIDALには解像度が異なる音源もある

音質に大きな違いは感じないと書きましたが、QobuzとTIDALでそもそもの解像度が異なる音源が存在することもあるようです。

例えば、siaのアルバム「This Is Acting」では、Qobuzが44.1kHz / 16bitで配信されているのに対して、TIDALは96kHz / 24bitの音源が用意されています。

逆のパターンもあって、Yaejiのアルバム「With a Hammer」は、Qobuzが96kHz / 24bitで配信されていますが、TIDALは44.1kHz / 16bitです。

このようなパターンが多いわけではないのですが、好きなアーティストに限って違いがある、という可能性はあります。

TIDALにはMQAが混じっている

QobuzとTIDALは多くの音源がFlacで配信されていますが、TIDALにはまだmqaで配信されている音源も存在(Roon使用時)します。

TIDALはFlacに切り替えることをアナウンスしていますので、いつまでmqaの音源が存在するのかは分かりませんが、FlacよりもMQAを優先したいのであれば、現状TIDALを選ぶ価値はありそうです。

ただし、この話はRoonで利用した時に限った話です。TIDALアプリではもうMQAの音源を再生できないはずですので、アプリ利用しか想定しないのであれば、どちらも同じFlacになります。

ラインナップの充実度はQobuzとTIDALでどっちつかず

重要な判断基準のひとつ、ラインナップの充実度については、どちらが良いとも言えません。

洋楽をメインに聴いていますが、同一アーティストの中でも、Qobuzにしかない音源やTIDALにしかない音源があります。

例えば、Floating Pointsのアルバムは、「Elaenia」はQobuzしか配信していませんし、反対に「Crush」はTIDALしかありません。

邦楽はあまり聴かないので良い例を出しにくいのですが、例えば「くるり」の「TEAM ROCK」や「さよならストレンジャー」など、古いアルバムはTIDALでしか配信していません。

坂本龍一も同様で、TIDALにしかないアルバムもあれば、Qobuzにしかないアルバムもあり、両サービスをRoonで利用することでようやく充実したラインナップになる、という状況です。

さらに、邦楽に関してはどちらでも配信していないアーティストも多いようです。国内サービスを開始したQobuzに関しては、邦楽の充実を期待されているはずですが、現状ではもうふた頑張りぐらいしてもらう必要がありそうです。

Qobuzのアプリには良い点とイマイチな点があり

アプリに関しては、良くも悪くも癖のないTIDALに対し、Qobuzにはすごく良いと思える点と、改善して欲しい点がいくつか見当たります。

まず、Qobuzでは表示するジャンルを限定できる点はすごく気に入っています。

邦楽やKPOPなど、積極的に聴かないジャンルは表示させない設定ができるので、より興味のあるジャンルの音楽を見つけやすいです。TIDALも個人の傾向を学習して好きなジャンルや曲が表示されてはいますが、最初から指定できる点はすごく良いですね。(願わくば、Roonでもアプリと同じように設定できると良いのですが。RoonのQobuz画面で設定することはできるのですが、設定しても、毎回リセットされてしまいます。)

この指定は、プレイリストの表示にも適用される点も最高です。興味のないジャンルのプレイリストが大量に表示されるのは耐えられません。

一方、改善して欲しいのは、まったりとした操作感です。iPhoneの性能が低い(13mini)可能性も捨てきれませんが、再生までの動作がゆっくりなので、テンポよく曲を聴くことができません。その点、TIDALのアプリはサクサク動きます。

あと、Qobuz conectの対応状況もいまいちです。僕の理解が正しければ、現状iPhoneではAirPlayかBluetoothでしか音を飛ばすことしか出来ません。RoonやWiimのアプリのように、ソフト側でコントロールしてしまえば良いのですが、TIDAL conectと同じように、アプリで再生させつつ、対応機器が独立して再生してくれる(説明が難しいですね)ような仕組みだと、AirPlayかBluetoothの性能に依存しないですむのに、と思ってしまいます。

しばらく両方とも使います

結論として、しばらくはQobuzとTIDALの両方とも使うことになりそうです。

一番大きな原因は、アルバムに双方欠けがある点です。

両サービスを使うことで、やっと全てのアルバムを聴けるようになるアーティストもいるので困ったものです。

幸い、TIDALの海外アカウントは比較的安く使うことができているので、なんとかなるかな?とは思っていますが、可能であれば、国内サービスを開始したQobuzに統一したいところです。これだけ待ったのに、撤退されては困ります。

QobuzとTIDALの違いについては、まだ今から気が付く点も出てくると思いますので、随時更新したいと思います。

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この記事を書いた人

オーディオ歴は20年以上ながらも低予算運用につき機材の入れ替え頻度は極端に低め。JBLの4312mk2を愛用しています。聴く音楽は広く浅く。洋楽メインです。

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