SOUNDPEATS H3レビュー|3ドライバー搭載で想像以上の高音質。Air5 Pro+とも比較

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SOUNDPEATSから、昨年の5月に発売されたイヤホン「SOUNDPEATS H3」のレビュー依頼を頂きました。(製品は無償提供) 

SOUNDPEATS H3は、同社のフラグシップモデルです。

発売からすでに時間が経っていますので、今頃レビューを書くことにニュース的な価値はないのですが、今回は二つ返事で受けることにしました。

なぜなら、昨年の10月に発売となった同じくSOUNDPEATSのAir5 Pro+をすっかり気に入ってしまい、外出時にはメインで使うようになっているからなのです。本当に良いんですよ、Air5 Pro+。

今回レビューする「SOUNDPEATS H3」は、そんな「SOUNDPEATS Air5 Pro+」とほぼ同価格帯の製品ということもあり、俄然興味がわいてしまったというわけです。

目次

「SOUNDPEATS H3」の特徴

実際に使ってみた感想の前に、「SOUNDPEATS H3」がどんなイヤホンなのかを簡単に整理しておきます。

贅沢すぎる1DD + 2BAの3ドライバー構成

なんと言ってもこれ、「SOUNDPEATS H3」最大の特徴は、「1DD + 2BA の 3ドライバー構成」という点です。

SOUNDPEATS H3は、ダイナミックドライバー1基とバランスド・アーマチュア(BA)ドライバー2基を組み合わせた、3ドライバー構成を採用しています。

低域から中域の再生には、12mmの大口径ダイナミックドライバーを搭載し、振動板にはPUとウール素材を組み合わせた構造が採用されています。

また、中高域から高域の再生には2基のBAドライバーを配置し、それぞれの特性を活かした構成となっています。

気に入っている「SOUNDPEATS Air5 Pro+」はMEMSとダイナミックのハイブリッド方式でしたが、この仕様の違いがどこまで音に影響しているのか気になります

ワイヤレスでも高音質、LDAC & aptX Lossless & Snapdragon Sound対応

SOUNDPEATS H3は、豪華なドライバー構成に加え、ワイヤレス通信規格においても複数の高音質コーデックに対応しています。

ハイレゾ音源の伝送に対応する「LDAC」に加え、CD音質相当の高ビットレート伝送に対応する「aptX Lossless」の両コーデックに対応。使用するスマートフォンや再生環境に応じて、対応する高音質通信を利用できます。

また、クアルコム社のオーディオプラットフォーム「Snapdragon Sound」にも対応しています。高音質伝送に加え、接続安定性や低遅延通信、通話品質などを含めた総合的なオーディオ通信技術を採用しています。

ただし、LDACやaptXシリーズのコーデックは主にAndroid端末向けの規格ですので、iPhoneではAAC接続となる点には注意が必要です。

メーカー史上最上位レベル、最大55dBのノイズキャンセリングを搭載

SOUNDPEATS H3は、メーカー史上最上位レベルとされる、最大55dBのアクティブノイズキャンセリングを搭載。周囲の環境音を低減する機能を備えています。

実は、「最大55dBのアクティブノイズキャンセリング」というスペックはSOUNDPEATS Air5 Pro+と同じです。SOUNDPEATS Air5 Pro+のノイズキャンセリングに関しては、今一歩と感じる点もあるので、はたしてSOUNDPEATS H3はどうなのか、気になるところです。

非接触充電や装着検出機能には非対応

とにかくハイスペックなSOUNDPEATS H3ですが、非接触充電や装着検出機能には対応していません。

定価で15,880円という低価格を実現するための割り切りだと思いますが、両機能が必須の方は要注意です。

SOUNDPEATS H3の仕様

形式カナル型
本体操作タッチ
ドライバー方式12mm ダイナミックドライバー(PU+ウール素材)×1/バランスド・アーマチュアドライバー×2
ハイレゾ認証認証済み
パワーアンプチップ搭載(XAA-2000 Aptos Class-H )
Snapdragon Sound対応
再生周波数帯域20Hz~40KHz
対応コーデックSBC/AAC/LDAC/aptX/aptX Adaptive/aptX Lossless
BluetoothチップQCC3091
BluetoothバージョンBluetooth5.4
BluetoothプロファイルA2DP、AVRCP、HSP、HFP
最大持続時間(単体)7時間
最大持続時間(本体)37時間
重量 (単体)6g
重量 (本体)53g
サイズ (単体)25.64×22.16×25.97mm
サイズ (本体)70.88×48.18×31mm
充電時間 (単体)1時間
充電時間 (本体)2時間
充電コネクタUSB Type-C
急速充電対応(10分→2時間)
内蔵マイク片側3基
Adaptive ANC対応(-55dB)
通話用ノイズキャンセリング対応
風切り音低減対応
マルチポイント対応
ゲームモード対応(60ms 低遅延)
専用アプリ「PeatsAudio」対応
防水性能IPX5
通常価格15,880円
発売日2025年5月23日

SOUNDPEATS H3の開封と外観

同梱されているのはUSB Type-C充電ケーブル、説明書、アプリカード、イヤーチップ、ステッカーです。

特筆すべきは、イヤーチップ(XS/S/M/L/XL)が5サイズも用意されている点でしょうか。私の場合、元からついていたサイズで違和感がないのでそのまま使っていますが、これだけ用意されていればサイズが心配な方でも安心です。

ケースは上部がスケルトンになっていて、高級感があります。少し大きめで、やや指紋が目立ちますが、そこまで気になるほどではありません。

ケースの開閉はわかりやすく、本体も取り出しやすいです。そして、繰り返しになりますが、高級感のあるデザインです。「上位モデル」ということの表れなのでしょうか。

装着は少しだけ慣れが必要

装着に関しては、この個性的なデザイン故、直感だけではどうつければ良いのか分からず少し慣れが必要でした。

細くなっている側を下にすれば良いとわかってからは何の問題もないのですが、私と同じように戸惑う方がいらっしゃるかもしれません。

装着感に関しては、先述の通り私の耳にはイヤーチップが合っているようで、かなりしっかりと耳を塞ぐことができています。外れやすいこともなく、耳が痛くなることもありません。

SOUNDPEATS H3の音質は想像以上に良い

期待していたSOUNDPEATS H3の音質ですが、想像以上に良いです。

最初こそかなりガチャガチャした音に感じ、「これは期待外れか?」と思ったのですが、使い続けるうちに音の印象が変わりその実力を発揮し始めました。

良いですよ、SOUNDPEATS H3。さすがのSOUNDPEATS上位機種という納得の音質です。

低音は迫力があり、ダンスミュージックでも、ロックでもファンクでも、うねるようなベース音を再現してくれますし、中高音域の音のつながりも自然で、細かい音まで捉えることができます。

例えば、James Blakeの「Limit to Your Love」では、ズドーンと低音が暴れ回ったと思ったら、ピアノの音がとても自然にすっと鳴ってくるので、圧倒されてしまいました。

ジャズやボサノヴァなんかでは、さらに良さを感じますね。とてもクリアで解像感もあるので、ボーカルははっとするような生々しさがありますし、やっぱり余裕のある低音の再生が素敵です。Elis Regina とAntonio Carlos Jobimの「Elis & Tom」を聴いてみましたが最高でした。

では、音質に欠点はないのか?という話になるのですが、唯一あるとすれば、全てがハイレベルな故に、やや聞き疲れしやすいかもしれません。なんとも贅沢な話ではあるのですが、SOUNDPEATS H3でじっくり音楽を聴くと、AirPods Pro 2の良くも悪くも平均的で落ち着いた音に戻るとホッとしてしまいます。

ただし、この点に関しては、アプリのイコライザーを使って好みの傾向に変更することができるので、どうにでも対策はできるのかもしれません。

SOUNDPEATS H3はノイズキャンセリングの効きも良い

気になっていたノイズキャンセリングの効きも良いです。

ノイズキャンセリングに関しては、SOUNDPEATS H3の方がAir5 Pro+よりも良い気がしますね。

自宅は近隣で大規模な工事をしている関係で、日中はかなり騒がしいのですが、ノイズキャンセリングをオンにするとほぼ気にならなくなります。走行中の地下鉄の騒音も気にならないぐらいに消してくれるので、通勤で使いたい方にもおすすめできそうです。

ただし、風の音を拾ってしまう傾向にあるので、屋外で使用する際には気になることがあります。(Air5 Pro+よりは拾わない気がします)

外音取り込みモードに関しては、さすがにAirPods Pro 2ほどの自然さはないのですが、間違いなく実用できるレベルです。SOUNDPEATSのAir5 Pro+はこの外音取り込みモードがイマイチなんですが、比較するとSOUNDPEATS H3の方がずっと違和感なく使えます。

SOUNDPEATS H3の操作性も良い

本体はタッチ操作に対応しています。そして、SOUNDPEATS H3のタッチ操作はかなりきちんと操作できます。

普通はそうじゃないの?と思われるかもしれませんが、SOUNDPEATSのイヤホンでタッチ操作をオンにしたままにして使っているのはSOUNDPEATS製品の中では初めてです。

タッチする面積が広く、分かりやすいという点が他のイヤホンとの違いでしょうか。

アプリに関しては、いつものSOUNDPEATSのアプリなのでSOUNDPEATS H3だからどうこうという点はありません。私のスマホ(iPhone13miniとLG G30+)だと、どうしても操作がワンテンポもたつく点が不満ですが、これはやや古いスマホに問題があるのかもしれません。

接続の安定性とバッテリーについて

SOUNDPEATS H3の接続はとても安定していて、今のところ接続が切れたことはありません。自宅であれば、LDACでも何の問題もないですね。私の環境ではスマホから5m以上離れても問題なく使用できています

バッテリーに関しては、カタログ上の7時間も続けて試す機会がまだないので、正確なコメントができませんが、特別もちが悪いという印象はありません。

少なくとも、2時間程度連続して使い、少し休憩してまた使い、という運用であれば不満を感じる場面は一度もありません。

総評|SOUNDPEATS H3はリーズナブルに高音質を求める方に最適

SOUNDPEATS H3は、価格に対して音質の完成度が高く、実際の音質も相当にハイレベルなイヤホンでした。

SOUNDPEATS H3より何倍も予算を確保できれば、同様のスペックで音の良いイヤホンは存在すると思いますが、1.5万円程度(セールだともっと安い)で同様の音質を、となると、選択肢は限られてきそうです。

本体のデザインが個性的なので好みは分かれそうですが、それだけクリアしてしまえば、誰にでもおすすめできるイヤホンです。

SOUNDPEATS H3こんな人におすすめ

・リーズナブルで高音質なイヤホンを探している方
・LDACやaptX Losslessを使えるAndroidユーザー
・解像感重視派
・1万円以下のイヤホンからステップアップしたい方
・高級機を使っていて、サブのANCイヤホンを探している方

最後に、SOUNDPEATS Air5 Pro+と比較するとどちらがおすすめか、という話をすると、

  • 全音域ハイレベルにならすならSOUNDPEATS H3
  • 低音重視ならSOUNDPEATS H3
  • ノイズキャンセリング重視ならSOUNDPEATS H3
  • ケースは本体の小ささ重視ならSOUNDPEATS Air5 Pro+
  • 本体の扱いやすさならSOUNDPEATS Air5 Pro+
  • 疲れないのはSOUNDPEATS Air5 Pro+

という印象でした。

どちらも相当にハイレベルですので、どちらでも後悔することはないでしょう。

宣伝っぽくなりますが、本当にどちらも良いイヤホンです。

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この記事を書いた人

オーディオ歴は20年以上ながらも低予算運用につき機材の入れ替え頻度は極端に低め。JBLの4312mk2を愛用しています。聴く音楽は広く浅く。洋楽メインです。

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